コングロマリットディスカウント

今回は、「コングロマリットディスカウント」について紹介します。

コングロマリットディスカウントとは?

コングロマリット企業(複合企業)の市場価値が、企業の資産よりも低く評価される現象を指します。
コングロマリット企業とは、複数の異なる事業部門を持つ企業のことです。
例を挙げると、商社などの多角化経営をしている企業が当てはまります。

通常、企業を評価する場合、企業の知名度・技術や人材の優位性なども評価されます。
このため、企業の評価額は、帳簿上の資産以上の金額になる事が多いです。

次に、コングロマリットディスカウントの理由についてまとめました。

コングロマリットディスカウントの理由

・ブランド力が低い
・リスクの多角化
・投資家心理

・ブランド力が低い

コングロマリット企業は優位性が低いと評価されます。
多角化経営をしているため、個々の事業でのブランド力は、専門で行う企業よりも低い傾向があります。

専門で行う企業は特定の分野に集中して投資をし、業界の上位を狙います。
一方、コングロマリット企業はグループ全体での業績を意識するため、個々の分野に集中投資は考えにくいです。

・リスクの多角化

コングロマリット企業は複数の分野を経営しているため、リスクも複数あります。
これは経営の複雑さを表しており、経営陣の手腕にかかっています。

投資家の立場でも、元々の経営が複雑ですので、企業分析の難易度高いです。

・投資家心理

コングロマリット企業は「話題の中心に立てない」企業です。

話題の株は、将来性や投機目的から高値で取引されます。
例えば、半導体が株式投資のテーマ株になった時、半導体関連の企業は高値で取引されるようになります。

一方、コングロマリット企業は多角化経営をしているため、何かが話題になればリスクもリターンもあります。
ですが、影響は全体の一部であり限定的です。
テーマ株に投資をする人達は、より影響のある専門企業を選んで、高いリターンを目指すでしょう。

以上が私の「コングロマリットディスカウント」についての解説です。
今回このテーマに決めた理由は、5大商社のPBRが1倍以上まで株が買われたからです。
商社はコングロマリットディスカウントの代表的な企業ですので、PBRが1倍を超えるまで買われたら買われ過ぎだと思ったからです。
最近は、「PBRの割安是正」「バフェット氏の5大商社買い」などで、商社自体に注目が集まっていますが、これは一過性のブームだと私は考えます。

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